恋愛的演劇論
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北村 想 著
四六判/125×187mm/336頁
上製本/角背ホローバック/2013年
AD+D+DTP:松本久木 編集人:小堀純
ISBN 978-4-944055-62-3
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名作「寿歌」の劇作家・北村想が
哲学・数学・物理学そうして文学を駆使して語る
最初にして、最後の演劇論
“ おそらく、私はこれを真理だと信じて書いた。
とはいえ、真理など擬制のはびこる世界にあっては、蹉跌する以外にはナイことは承知している。しかしながら、私は、大袈裟にいうならば、その生きる使命として、その仕事として、あるいは何か得体の知れぬ怨嗟、魍魎の熱エネルギーとして、また、この世に生まれてしまった宿命としての得体の知れぬものに突き動かされて、これを書き残さずには死ねないと心した。<span style="font-size:9px">(「はじめに」より) ”
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きたむら・そう
劇作家、小説家、エッセイスト。1952年滋賀県生まれ。代表作に『寿歌』『想稿 銀河鉄道の夜』などがある。『十一人の少年』で第28回岸田國士戯曲賞。『雪をわたって・・・第二稿・月のあかるさ』で第24回紀伊國屋演劇賞。ラジオ・ドラマ『ケンジ・地球ステーションの旅』でギャラクシー賞を受賞する。これまでの執筆戯曲は約200曲。戯曲だけでなく、小説、童話、エッセイ、シナリオ、ラジオドラマ、コラムなど、その活動範囲は広い。
■Prologue
はじめに
■Chapter 1
劇、について 劇、それ自体
劇、その演技
劇、その身体
可能性、現実性、偶然性
貨幣と演出
■Chapter 2
平田オリザの演劇論について
■Chapter 3
恋愛的演劇論
(1)
(2)
(3)
断章
■Chapter 4
現実・虚構・複素数平面と表現世界──表現論序章
主要参考・引用文献
クラモチくんへ──あとがきにかえて