ON THE PAPER|黒田武志オブジェクトブック#1
¥3,981
SOLD OUT
planned sandscape [operation another]
黒田武志 著
四六変形判/137×177mm/106頁
上製本/表紙穴あき加工/透明カバー付/シリアルナンバー入り/1998年
AD+D+DTP:黒田武志
978-4-944055-34-0
郷愁ではなく、人の目を欺いてかたちを変えるしたたかさ。
もの静かだが、けして無言ではない
これらのものたちが、私は好きである。
――長野まゆみ
たとえば植物や動物や鉱物も、機械や書物や人間も朽ち果てて原子レベルにまでなれば、いくつかの同じような物質になってしまう。すべてが砂粒のようになって一つに混ざり合い、広がりながら、それでもそれ自体が生き続けているような風景。もしかしたら地球が夢見ているかもしれない、そんな「風景」を、切り取り、再構成し、もう一度解放する。
"PLANNED SANDSCAPE"
いつか、僕を含めたすべての物が砂に還る日まで……
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くろだ・たけし
アートディレクター・デザイナー・美術作家/ sandscape主宰。NHK番組ロゴ、Lmagazie DODA Salida等雑誌のアートディレクター、ASICS世界陸上ホスピタリティーセンターや、ブリーゼブリーゼでのCREATIVE EXPO 2011autumn、KYOTO EXPERIMENTプレ企画展示等のクリエイティブディレクターを担当。また、演劇との接点も多く、数々の劇団のフライヤーやパンフレットを手掛けている。HEP HALLプロデュース『ハムレット』(2004 年)『夏の夜の夢』(2005年)では舞台美術から衣裳・小道具・宣伝美術まで、全体の世界観をまとめるアートディレクションを担当。2004年「維新派」の野外公演『キートン』(読売演劇大賞演出家部門優秀賞)以降『ナツノトビラ』、『nostalgia』、2010年犬島公演『台湾の灰色の牛が背のびをしたとき』(瀬戸内国際芸術祭参加作品)の舞台美術を担当した。
美術作家としては「planned sandscape」のタイトルで、オブジェ、インスタレーション、映像等の作品を発表。1994年長野まゆみ『夏帽子』(作品社)の挿画、2000年桐野夏生『錆びる心』(文春文庫)の表紙、2001年島田荘司『龍臥亭事件』(光文社文庫)他26冊のシリーズの表紙に作品が使用される。1998年ホテル阪神福島地下1階エントランス用オブジェ「the ark」制作。2001年7月~02年5月の美術館巡回展『BoxArt箱の中の秘められた宝物たち822;』で世界のBOXARTアーティスト32人の中に選ばれる。2008年2月の大規模個展『百年後の博物館』(大阪HEP HALL)ではファッションビルの最上階に廃小学校を出現させ4500 人を動員、タテタカコ、SIBERIAN NEWSPAPERらと音楽とアートのコラボも実現。2010年には日本に現存する最古の酒蔵、兵庫県伊丹市みやのまえ文化の郷で作品展『ナマエのないカタチ』を開催し3500人を動員と、独自の表現活動を続けている。2011年映像・音楽・インスタレーションのユニットによる「プロジェクト・ノオトオン」を始動。
オブジェ作品集に『ON THE PAPER』『不純物100%』(共に松本工房)がある。2012年松本工房と共同でアートブックレーベル「colophon」を立ち上げる。
official website : http://sandscape.biz