京都芸術センター叢書 二「伝統芸能ことはじめ」
¥3,520
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小林昌廣 著
四六判/125×187mm/368頁
変則巻ジャケット/PUR並製本/2018年
編集:萩原麗子(京都芸術センタープログラムディレクター/TAROリサーチャー)/槇田盤
発行:京都芸術センター
AD+ED+D+DTP:松本久木
ISBN 978-4-944055-98-2
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これは新たな語り芸(エンターテインメント)!
京都芸術センターの人気講座シリーズ「伝統芸能ことはじめ」がついに書籍化。
2011年から2016年にかけて、著者である小林昌廣を講師として京都芸術センターで開催された講座シリーズ「伝統芸能ことはじめ──名作から知る伝統芸能の楽しみ方」全36回のうちから13回を集録。
3歳の頃から歌舞伎に親しみ、演劇・舞踊・ダンス・能楽・文楽・落語・講談・AKB48などなど、あらゆるジャンルの舞台芸術/表現を半世紀に渡って味わい尽くしてきた著者が、その博覧強記ぶりをもって伝統芸能初心者を宏大で奥深い芸能の世界へといざなう、変幻自在で呵呵大笑の講座(もはや講談?)の速記録(もはや講談本?)。
作品の歴史や背景の解説はもとより、作品の逸話やこぼれ話や裏話、鑑賞時の高揚感や観客の様子、そして専門領域である身体論からの分析など、作品を様々な角度から語る様はそれ自体がすでに話芸の域に達している、のかもしれない。
紹介する作品の世界を味わいながら、同時に著者の語り芸も楽しめる、画期的な一書が完成!
今はなき神田神保町「豊田書房」の思い出を綴った書き下ろしエッセイ、鑑賞時に劇場で描いたスケッチも多数収録した。
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小林昌廣|こばやし・まさひろ
情報科学芸術大学院大学教授。1959年東京生まれ。大阪大学大学院医学研究科博士課程単位取得。医療・哲学・芸術の三点から見た身体論を構築。専門は医療人類学、身体表現研究、表象文化論、古典芸能批評。歌舞伎は三歳の頃から見続けている。古今亭志ん朝と同じ町内会であったのが自慢。主著に『病い論の現在形』(青弓社)、『臨床する芸術学』(昭和堂)など。
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*京都芸術センター叢書(Kyoto Art Center Collection)
同センターで開催してきた事業を編集・採録することによって事業のプロセスを明らかにすると共に、新たにインタビューや対話、外部の有識者や研究者による考察などを追加し、より深く今日的な観点からそれぞれのテーマを掘り下げていくことを目的とする出版コレクション。古典芸能・演劇・アート・伝統工芸・地域振興など、その対象は広く多様である。
website:https://www.kac.or.jp
内容
第一話|『菅原伝授手習鑑』|人形浄瑠璃・歌舞伎
第二話|『曾根崎心中』|人形浄瑠璃・歌舞伎
第三話|『京鹿子娘道成寺』|歌舞伎舞踊
第四話|『仮名手本忠臣蔵』|人形浄瑠璃・歌舞伎
コラム|歌舞伎の引き出し|其の壱
第五話|『義経千本桜』|人形浄瑠璃・歌舞伎
第六話|『人情噺文七元結』|落語・歌舞伎
第七話|『夏祭浪花鑑』|人形浄瑠璃・歌舞伎
コラム|其の弐|歌舞伎の引き出し
第八話|『番町皿屋敷』|新歌舞伎
第九話|『傾城反魂香』|人形浄瑠璃・歌舞伎
第十話|『身替座禅』|松羽目物
コラム|歌舞伎の引き出し|其の参
第十一話|『らくだ』|落語・歌舞伎
第十二話|『藤娘』|歌舞伎舞踊
第十三話|『壽曽我対面』|歌舞伎狂言
既刊
京都芸術センター叢書 一「継ぐこと・伝えること」
https://www.matsumotokobo.com/items/78543670